伝授。
たまには仕事の話でも。
詳しいことを言えば、日本独自の技術。 もちろん欧米でも同様な技術者はいるし、基本は同じ。 しかし彼らから見れば日本の技術は異質であり、 海外での学会では 「kamaというナイフを使って、素手で足を上げて削る日本人」 とまで揶揄されたとか・・・。 それでもこの技術は、ぜひ会得しておくべきだと思う。
職人の域まで行かなくても、基本だけを身につければ使える武器になる。
ちなみに。 馬の蹄を削るのは、蹄鉄を作って装着させるので装蹄師。 牛の蹄を削るのは、削蹄師。
さて、会場は北見市。 午前中は座学での講習と筆記試験。 午後は蹄刀という道具を研ぐ実技講習。 さっそく長年の疑問が無くなって、天にも昇る気持ち。
夜は知り合いの削蹄師さんと北見市の街へ。 北見といえば焼肉でしょ!と連れて行かれたのは、中心部から離れた住宅街。 こじんまりとした焼き肉屋だったけど、うまかった! 食べても食べても美味い。 おしゃれな店じゃないけど、「沢の園」オススメです。
翌日は本物の牛を使っての実技講習。 白装束の変な服装だけど、これはホクレン農場の防疫対策。 乗り入れた車はもちろん、持ち込んだ全ての道具までも消毒した。
そして実牛を使っての練習と、最後は「実技試験」。 足を持ち上げることは、まるで柔道家のような感じ。 ダイコン抜きのように必死に持ち上げようとしてもダメ。 講師である削蹄師は、モノを拾い上げるように簡単に持ち上げる。 持ち上げた後も、自分の体軸を牛に預けて楽チンにしていた。 この技を伝授してくれたからには、早く自分の武器にしたい。でも試験結果は来月になるらしい。 落ちたりして(笑)
現場に到着したら、一心不乱に孤軍奮闘。
頼ることができるのは自分自身。
自分なりの究極奥義で戦うも、果たして?
マジか?まさか?と自問しても、コギト・エルゴ・スム。
自分が存在するんだから、目の前にあるものが事実である。
逃げちゃダメだ!と自分に連呼したのはエヴァの碇シンジ。
あえて言おう、カスだ!と言ったのはジオン軍のギレン・ザビ。
秘孔が突けぬならば、そのカラダ砕き割るのみ!はケンシロウ。
いや、破壊しちゃったらダメだよ。治してんだから(笑)
そんな葛藤と戦う俺に、一つのワザを加えたい。
だから受講してきた。
by HMBiker
| 2016-10-02 18:56
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