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2016 ヒダカ2デイズエンデューロ 応援記

今年もヒダカへ行ってきた。
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と言っても、忙しくて参戦できず。
ならば観戦だけでも・・と考えていたが、現実には到着が遅れてDAY1ゴールあたりだった。

今回は仲間が単独でエントリー。
しかも、ヒダカどころか2デイズ競技も初めて。
かなり不安だったことだろうが、彼は単に記念参加ではなく、真剣に完走が目標だった。
だから、どーしてもヒダカに行かなくてはならない俺だった。



それは、「古いバイクを買ったんスよ!」から始まった。

 「保安部品もシッカリしているから、ヒダカにエントリーします!」
ヒダカならばWR250Fでしょ?
 「あれはライトもウィンカーも、まったくダメなんス」
で、手に入れたバイクはなんなの?
 「スズキのRA125って言うんスよ」
RA? カワサキARじゃなくて?(←それ、ロードの50ccや80cc)

こんな会話をしてから現車を見に行ってビックリ。
WRFはおろか、CRMもRMXよりも古い1984年製(?)のバイクだった。
これで走るの?ヒダカを?
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 「乗ってみたら意外にパワーあるし、しかもWRFより軽いんデスよ」

もう何を言っても彼の気持ちは変わらないと感じた。
ま、もともと何を言っても聞かない奴だし(笑)
とにかくヒダカ。目指すは完走。それが彼の目標だった。

スズキRA125を説明しておこう。
まずはネットで拾った画像。
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スズキが開発したフルフローターサスペンションを搭載した「その当時では最高の125cc」だった。
ロッドを介してスイングアームにもフレームにも連結せず、振れ幅の長いサスだったそうだ。
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ちなみにDAY1の夜、もう一人の仲間とハイエースでDVDを見てたらRAが出てきて大爆笑。
(コレは初期の頃のレーサーだから、前後ドラムブレーキですな)
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渡辺先生、サスペンションの講義は本当に勉強になります。

話を戻して、彼の単独ヒダカ参戦が始まった。
名だたる外車メーカーの大通りを、決して臆することなく押し歩いて受付車検に向かう。
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車検では、大先輩の役員さんたちに大ウケだったとか。
「懐かしいなぁ。このバイクでヒダカを走ったんだよ!!」
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おかげで車検を上手にパスできました。(←冗談です。役員さんたちに油断も隙もありません)

俺もそうだが、この時点では誰もが彼の「走破力」というマシン順応を知らなかった。
ヒダカに向かいながら絶えず連絡が入る彼の緊張感だけしか感じることができなかった。
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そんな彼にも「自分には負けられない」という背負うモノはあったんじゃないかな。
スタートなんて、ノドから得体の知れないモノが出てくるくらいに緊張するハズ。
そのプレッシャーを受け入れて跳ね除ける力が、彼にはあったと思う。
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俺が現場へ到着して、彼がDAY1をゴール。
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正直、おどろいた。
そして、これなら明日も走り抜くかも?と期待している俺がいた。
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確かにテストタイムではダントツに遅かった。
でもそれは最新鋭の外車勢に対するマシン性能の違いであって、避けられないこと。
しかし彼は雨のコースを、外車でさえも前進不能のコースを、80年代のマシンで帰ってきた。
26分のオーバータイムだけでDAY1の2周を完走したのだ。
ちなみに60分をオーバーすると2周を走りぬいてもリタイヤとなる。

そして二日目のDAY2は、完走者による午後からのファイナルクロスに向けて規定周回数は1周。
メカニック登録されていた俺はワーキングエリアへの立ち入りを許可されている。
昨日のゴール直前の不安から、現地調達したオイルを注油した。
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スタートでは、大会実行委員長とこんな会話していたかも(←俺の個人的推測)
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もう一人の仲間が撮ったスタート風景。
なんとなくダイナミックで良い構図だね。
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あの町牧を、修羅場だったであろうDAY2の町営牧場を走り終えたが、オンタイムでは無かった。
俺たちが写真なんか撮っているもんだから、タイムロス・・・すまん。
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そんな意気揚々の彼は、これから「時間との戦い」を知ることになる。
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オンタイム制であるエンデューロ競技の区間タイムは絶対である。
「前の区間で5分遅れたから、この区間では5分早く走ろう」とは不可能。
たとえ早く着いたとしても、規定時間でなければ次の区間へ進入できない。
その遅れた積算タイムは59分まで。
頑張って走りぬいても60分以上となれば、それはリタイヤとなってしまう。
この最後のスキー場区間では、もはや数分しか遅れることのできない状況だった。
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おぉ、俺たちはゴールポイントで待ってるからな!と見送るも、なかなか来ない。
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指定時間は上記のように11:37。
これにリミットの60分を足せば・・・もはや待つ身の俺たちも引き裂かれそうな思いだった。
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12:37に姿を見せて、ゴールしたのは12:39あたり。
頭の計算では2分オーバーだ。
しかしプレフィニッシュでは、規定時間を待たずしてパルクフェルメ(車両保管区)へ行ける。
もしかしたら?と思い、テキトーに整備させ、10分前にパルクヘ突っ込んだ。
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完走おめでとう!
最終ポイントで確認したからね。
完走者のみのファイナルクロスに出走できることを!

そして念願のファイナルクロス。
11名(だったかな?)の初心者クラスで、ファイナルはたったの3名のみ。
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時代の流れもあって、ちょっと距離をあけたくなるのも分かる。
でも同条件のまま結果を残した仲間なんだから、バイクはカンケー無いよ。
スタートとなれば、気持ちは同じ。
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日章旗でスタート。
やはりダッシュでは最新鋭に負けるわな(笑)
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しかし淡々とマイペースで走れば、やがてやってくるタナボタ。(以下、写真はイケさん撮影)
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30年の時を引っくり返す珍事だな。
トップは目の前。
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なんて考えは甘く、あっさりと抜き返され。
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焦ってスリップダウン。
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でもコース会場でフルネームを連呼されて、人生の大舞台だったね。
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ファイナルクロスの結果も、トップとのタイム差が総合成績に加算される。
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そしてDAY2のリザルト。
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あはは。
フィニッシュで、たとえ早くパルクヘ突っ込むことができてもタイムオーバーなんだね。
遅れた時間は取り戻すことはできない というオンタイム制の基本を改めて知りました。

そして総合結果。
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60分オーバーは全て同じと考えるのかな?
となると、やはりテストタイムでの成績順となって、総合4位。
・・・3位も4位も、DAY2をリタイヤ扱いなのに??
これは未だに良く分かりません。
でも走り抜いた完走には変わりないからイイか。

RA125。
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マシンは古いが、最低限のポテンシャルはあったんじゃないのかな。
年代物だけど、前オーナーさんのメンテナンスの賜物とも言えるよね。
みんなに感謝だな。俺が走ったんじゃないけどさ(笑)

そんなマシンも・・・。
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ボルトも脱落して、漏れた状態でファイナルクロスを走っていたハズ。
それ以前に、ルートもテストも町牧をコレで走っていたかもね。

それでも彼とRAは力を合わせて走り抜いた。
ただでさえブレーキが効かないからスピードは出せない。
ならば低速セクションでミスは最小限に。
フロントブレーキが1ポッドで効かないから、
斜面の下りはエンジン切ってギア入れて、クラッチレバー操作で下りたそうだ。
しかもタイヤが回ってエンジンが始動しないようにメインスイッチをOFFにして。
これを聞いた時、そんな気転が俺にできるのだろうか?と震えたよ。

世間的には大したことないかもしれないが、仲間内的には伝説を作った男。
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彼の話を聞いてからこの画像を見ると、涙も流れ出す。
同組スタートの選手はリタイヤで、DAY2はたった一人でスタート。
この不安な姿に、むしろ勇気さえも感じてくる。
バイクが、仕事が、仲間が、家族が、と、
いろいろなイイワケくっ付けて逃げている連中に見せてあげたくなる画像です。


レポートを最後まで読んでくれて、ありがとう。
俺も負けずに頑張りまーす!

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by HMBiker | 2016-10-07 23:08 | 観戦レポ | Trackback | Comments(6)
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Commented by 5ka at 2016-10-10 18:47 x
楽しい二日間でしたね。
色々と思い出して泣けてきます。
日高には魅了されました。
また来年も参加させていただきますよ。
Commented by イイワケ1号。(元3q2) at 2016-10-10 19:49 x
最後のTCで『ここまできたらやるしかない!』が、いまだに耳に残ってます。かっこいいなーって久しぶりに思いましたよ。個人的にはこの2日間でやっとオンタイムがわかりました(汗)。まずはマシン探しと身体つくりしまーす。
Commented by うちえむ at 2016-10-10 22:48 x
>5kaちん
また来年も?
すっかりヒダカに惚れましたね。
承認Cクラスは初出場限定のハズなので、次回はBクラスですよ。
また、メカニックサポートかなぁ。
Commented by うちえむ at 2016-10-10 22:50 x
>イイワケ1号さん
ってことは、2号もいるんですか?(笑)
オンタイムも面白いですが、ヒダカのコースには圧倒されますよね!
Commented by クどー at 2016-10-20 21:15 x
それと同じマシン…てかバイク?直して林道やらアタックやら楽しんだ事もありますよ(^-^)
後輩のバイクでしたがメンテは私で乗るのも私、みたいな?笑

でもね…これよく皆さんに言うんです。私はセローでもレーサーでも同じスピードです。ただレーサーなら直線がちょっとだけ速く走れるかな?それだけ!

私がレーサーに乗ったからって白老XCみたいにIA相手に勝てる訳はありません。どれだけマシンを理解し、最善の走りで最速に走れるか。それが「マシンを手足のように…」て事じゃないかな?と。

フロントブレーキ片面1ポットキャリパーでのブレーキングの極意は次回、お伝えします笑

Commented by うちえむ at 2016-10-21 12:46 x
その極意。
まさか誰も会得できないような秘技とか?(汗)

トレール車でレースすると疲れるんですよ。
バイクに性能以上のモノを求めるからかなぁ。
もっと対話しながら走らなきゃダメですね~。
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